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月刊NEXT LEADER 2025年1月号

月刊NEXT LEADER 2025年1月号

サロンを強くするための健康診断

財務の強化書

美容室の倒産件数が急増している。この背景にはコロナ以降の営業利益の減少と借入金の増加により、全国的に財務状況が悪化している美容室が増えていることが考えられる。売上至上主義から脱却し、利益率の高い経営を行なっていかない限り、業界で求められる待遇改善などは到底叶わないだろう。自社の健康状態は今、どうなっているのか?決算書の読み方から営業利益率の上げ方まで、財務強化のノウハウをわかりやすく解説する。

【Introduction】
サロンの健康状態がわかる美容室の財務
監修◎本間隆太((株)タチカワ執行役員 マーケティング本部長)

【Case 1】
通帳まで見せる透明性でスタッフが一丸に
CoCo(千葉県印西市)

【Case 2】
手堅い財務で教育サロンの王道を歩む
REJOICE hair (福島県郡山市)

【Special Report】
僕のサロンはこうしてつぶれた
佐藤正紀



第2特集
辞めない求人

【Introduction】
求人の最重要キーワードは“生産性”
監修◎有馬之秀((株)船井総合研究所)

【Case】
創業41年サロンの採用と組織の改革
(株)ビジック(長野県松本市)

  • Contents1

    サロンの健康状態がわかる美容室の財務入門(監修◎本間隆太((株)タチカワ 執行役員/マーケティング本部長)

    今年の美容室の倒産件数が過去最悪のペースで推移しているというニュースが記憶に新しい。昨今の物価高騰や人手不足が倒産の原因とされているが、根本的な問題は赤字経営の常態化。不測の事態が起こっても揺るがない会社づくりのためには自社の改善点を知る必要がある。美容室にとって決算は健康診断。会社の健康状態を把握し、より健康になるための財務の基礎をお届けする。

  • Contents2

    【Case1】通帳まで見せる透明性でスタッフが一丸に(CoCo/千葉県印西市)

    千葉県で美容室3店舗、アイサロン2店舗、コワーキングスペース1店舗を展開するCoCo。2019年の創業以来、ハイペースで出店を重ねているが、攻めの姿勢の財務マネジメント。立ち止まらず積極的に将来に投資し、来年には海外出店も計画している。同店の強みはスタッフ全員が当事者意識を持っていること。会社を自分ごとと考える風土を醸成した財務との付き合い方に迫る。

  • Contents3

    【Case2】手堅い財務で教育サロンの王道を歩む(REJOICE hair/福島県郡山市)

    福島県郡山市で2店舗を展開するREJOICE hairは新卒を採用しじっくり育てる王道の教育サロン。財務に対しても同じ姿勢で堅実に取り組み、「安全性」を示す指標が高いのが特徴。早期デビューの仕組みづくりや店舗ごとのブランディングの強化など、さらなる飛躍をめざす同社の歩みを、財務を通して紹介する。

  • Contents4

    【Special Report】僕のサロンはこうしてつぶれた

    2024年9月、新潟市で23年間営業してきたBAX‘TAGEが倒産した。代表だった佐藤正紀さんは再起をめざし、1人のサロンワーカーとしてハサミをふるう傍ら、SNSで積極的に自らの体験談を発信している。カリスマ美容師ブーム期に創業し、美容師としてクリエイションに取り組んできた佐藤さん。同年代で同じような美容師人生を歩んできた人も多いだろう。自ら「しくじり先生」として誌面に登場してくれた佐藤さんのこれまでの歩みとそこから得た学びを、読者と共有したい。

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